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悲惨な日本のペットたち

日本の流通事情とその実態

皆さんはホームセンターやペットショップで売られている犬・猫たちが、どのような経路をたどって来ているかご存知でしょうか?おそらく、知らない方がほとんどだと思います。実は、そこにはペット業界の影ともいうべき恐ろしい実態が存在しています。

ペット流通の実態

ペット流通の問題は、環境省が出している「ペット動物流通販売実態調査報告」(2003年3月)こちらのデータをご覧いただければ分かります。33,4ページにあるとおり、生産者(ブリーダー)から流通に出されるのは、88,900頭(2001年)、そのうち、最終的な消費者に渡るのが77,000頭です。おかしいと思いませんか?「じゃあ、そのうち11,900頭はどこへ行ったんだ?」と思うでしょう。実は驚くべきことに、これらのペットは「病死」しているのです。一体、なぜこんなに多くの犬・猫が犠牲になっているのでしょうか?

ペット流通の弊害

前述のとおり、1割強もの犬・猫が流通過程で病死していますが、その原因は、

「複雑なペット流通が子犬にストレスを与え、病気に対する抵抗力を低下させるため」

です。ペット業界の流通システムは先ほどの報告書をご覧いただければわかりますが、とても複雑です。

ペットショップでペットが販売され、さらにペットショップがメーカーや卸売りを兼ねたり、また競り市(オークション)で子犬を販売したり、またそこから子犬を仕入れて卸売りをしたりと、煩雑極まりない流通経路をたどっています。

こうした複雑な流通において、狭いダンボールやケージに何頭も一緒に詰め込まれ、あちこちたらい回しにされ、満足な運動もさせてもらえない、こんな犬・猫が病気にかからないほうがおかしいです。ここではもはや、ペットは「命あるもの」としてではなく、単なる貨物として扱われています。昨今の犬・猫を家族とみなす考え方に全くそぐわない、旧態然とした流通システムの欠陥がここにあります。

さらに、ペットショップにおいても、かの流通経路をたどって仕入れをするケースも多く、決して健康なペットばかりではありません。輸送時のストレスで店に着いたときには弱っているペットもいます。そして、店に来てからも狭いケージに入れられ、来る日も来る日も人々の好奇の目にさらされるわけです。これがペットの健康にいいはずがありません。

また、これらの流通経路、とくに競り市では抵抗力の弱い生まれて間もない子犬を出すので、病気、特に感染症の発症確率を高める引き金になっています。そしてこの早期引渡しが、また別の問題を起こすのです。

危険な早期引渡し

ペット流通のもうひとつの問題点は、犬にとって大事な「社会化期」を経ずして子犬を販売してしまうことです。

上述した競り市を経由してきた子犬は、60%が生後45日未満でペットショップ店頭に陳列されています。実は、子犬、子猫にとって犬との付き合いや人間との関わりを学ぶ「社会化期」という大切な期間があり、この生後3週~12週は親犬から母乳をもらい、兄弟犬と遊ぶことにより、犬との付き合いを学び、ブリーダーさんから人間に慣れることを覚える、大切な自然学習期間です。この大切な期間を過ごせないとしつけしづらい(いわゆる問題行動を起こしがちな)子になり、捨て犬、捨て猫を生む要因にもなってしまいます。 →しつけのしやすい子にするためには はこちら

ですので、もし、ペットショップから購入されるというのであれば、

(1)いつから展示されているのか
(2)ワクチン接種状況
(3)親犬の性格や大きさなどを聞く、写真を見せてもらう

を必ず確認することが重要です。

優良なペットショップ は、仕入れたばかりの子犬を10日~14日ほど隔離し潜伏期間が切れて問題がないと判った時に、 店頭に陳列しています。
ですから、潜伏期間をクリアしているか、ワクチンの接種がされていればより安心ですし、社会化期の早い時点から親犬から引き離されていないかを知るために必ず聞いてください。法規制に則った正しい業者であればきちんと答えられるはずです。
また、子犬は親犬の性格や大きさなどを引き継ぎますから親犬のことも聞きましょう。