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●犬のクオリティー・オブ・ライフ

犬は7歳過ぎたら老後のことを考えなくてはなりません。7歳というと、ついこの間まで子犬だった、あっという間だという風に感じます。犬は人間の7倍早く年をとるといいますので、こう思うのも無理はないでしょう。最近では、医療の発達や環境の改善に伴い、犬も長生きするようになりました。一緒に暮らしている以上、犬に長生きして欲しい、というのは飼い主さんの共通の願いだと思います。いつまでも元気で、大きな病気もせず、楽しく、自由に、毎日を過ごして、最後は静かに、できるだけ苦しまずに大往生をとげてくれたら、と思います。

クオリティー・オブ・ライフという言葉を最近よく耳にします。人間の末期がん患者のホスピスケアに関心を持つ人たちを中心に広まってきた概念です。ひと言で言うなら、生活の質、人生の質ということです。最後まで人間らしく、尊厳を持って、満足感や生きがいを感じながら、幸せの中で人生を遂げていく。これは犬についても当てはまることだと思います。

おそらく、犬は死ぬときには、もう飼い主さんと会えなくなるんだとは、決して思っていないでしょう。自分は少し眠るだけだ、昨日も今日も、飼い主さんととても楽しい日々を過ごした、明日も目が覚めると、またいつものように飼い主さんとの楽しい日々が待っている、そう思いながら深い眠りについていくのだと思います。

生命の長さとともに、あるいはそれ以上に大切なのは、その質でしょう、クオリティー・オブ・ライフというものをどう満たしながら犬と生きて行くのか、というのが、私達のこれからの課題なのだと思います。

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