散歩のしつけはしっかりと!

■正しい犬との散歩のポイントとは?

◎犬が飼い主を気にしながら歩く

犬が勝手に好きな方に歩いたり走ったりしているのが正しい散歩とは言えません。

しっかりと飼い主とアイコンタクトが取れ、横について歩くことが出来ているのが正しい散歩だと言えます。

愛犬がしっかりと飼い主のことを気にしながら歩くようにコミュニケーションを取るようにしましょう。
 
◎リーダーウォークを覚えよう

リーダーウォークとは、犬が“自発的”に“飼い主の横”を歩く散歩の方法です。

犬が飼い主のことをしっかり気にしながら歩けるようにコミュニケーションを取ることが重要なポイントとなります。
 

■リーダーウォークのしつけ方

リーダーウォークは飼い主が犬の先に立って歩く散歩の方法です。

犬は常に人の左右どちらかを歩き、飼い主より前に出ないようにします。そして、リードを引っ張らないような距離を保つというのも重要なポイントです。

理想的なリーダーウォークは、犬は飼い主の移動に合わせて歩き、飼い主が止まったら犬も止まる。歩きだしたらまた歩きだす。

「犬が飼い主の動きに合わせる」というのがリーダーウォークの基本となります。
 
①リードは短くもつ

犬が急に飛び出していったり走り出したりしないように、なるべくリードは短く持ちましょう。リーダーウォークが身についていないうちは自由に動ける伸縮性のリードはおすすめしません。

ゆっくり一緒に歩けるようになるまでは、時々急に立ち止まったり、反対方向に歩いてみたりと犬が予想しないような動きをすることで、犬に“飼い主に注目させる”というクセを付けさせる事が出来ます。

顔を向けてアイコンタクトが出来るようであれば注目出来ている証拠ですので、たくさん褒めてあげましょう。
 
②“立って待つ”を覚えさせる

座って待つが出来る犬はいますが、立って待つも覚えさせることで、散歩は非常に楽になります。

まずはリードを持った状態で立ったまま待つことを教えます。リードを持った状態で出来る様になったら、次はお家でリードがない状態でも立って待つが出来るようになると合格です。

お家の中でも立って待つが出来るようになっても、外で散歩をする際にはリードは必ず付けて散歩をしてください。
 
③犬が飼い主についてくるように覚えさせる

・家の中で練習する

外や散歩中の練習は慣れるまで車の音や人の声などの刺激が多すぎて集中出来ない場合が多いので、まずは家の中で練習をしましょう。

散歩の時と同じく、リードを付けて練習をして下さい。
 
・外で実践する

家の中で慣れてしっかりと飼い主の側をついて歩ける様になったら外で実践してみましょう。まずは外でも静かな刺激の少ない場所で練習すると良いでしょう。最初から散歩時にトレーニングするとなると難しいので、散歩とは別にトレーニングの時間をとり短時間で行うと良いでしょう。

真っ直ぐ歩ける様になったら、急に方向転換してみたり、止まってみたりと徐々に変化をつけてあげて下さい。出来たらしっかりと褒めてあげましょう。
 

■リーダーウォークを覚えるメリット

散歩中には犬の好きにさせてあげたいという飼い主もいらっしゃるかもしれませんが、リーダーウォークを覚えることで、犬にも飼い主にもたくさんのメリットがあります。
 
①散歩がスムーズに行える

リーダーウォークを覚えることで、スムーズに散歩を行う事が出来ます。特に大型犬の場合には力が強いため、飼い主が引っ張られて転倒してしまうなど危険な状況になってしまうこともあります。

また、飼い主にとって散歩の負担が大きいと、どうしても散歩の回数が減りがちです。犬にとっても飼い主にとっても楽に散歩が出来るようになるためにもリーダーウォークは重要です。
 
②犬を危険から守る

リーダーウォークを覚えることで、車や自転車にぶつかってしまう、道路に飛び出してしまうなどの事故に合う可能性が減ります。散歩中に起きがちなトラブルを事前に防ぐ、という意味もあります。
 
③首輪でかかる負担を軽減させる

散歩の際に犬が前に出ようとすると、首輪によって犬の首に大きな負担がかかってしまします。飼い主がリードを引くことで首への負担は更に増加し、椎間板ヘルニアや舌骨が骨折することもあります。

更に日常的に首に負担がかかっていると、緑内障が悪化したり、脳への血流が低下することによる脳のトラブルが発生したりしますので、健康的に生きていくためにもリーダーウォークは重要です。
 
リーダーウォークは犬にとっても飼い主にとっても重要な散歩のしつけとなります。犬によっては身につけるまで時間がかかるかもしれませんが、忍耐強く、気長にしつけるようにしましょう。