初めての方へ

最低限下記のものをご準備ください。

ドッグフード

ブリーダーさん段階であげていたものを引き続きあげてください。もちろん、途中からエサは変えていただいて構いません。

給水器

給水器は市販のボウルか、またはケージやサークルに取り付けるボトルタイプのもの、どちらでも構いません。ひっくり返したり、埃が入ってしまうということがないのはボトルタイプです。ごくたまにボトルタイプで水が飲めない子がいますので、その場合はボウルで。

フードボウル

金属でステンレス製のものが錆びなくてよいでしょう。

ケージまたはクレート・サークル

愛犬の安心できる場所を作ってあげるのも飼い主の義務です。

ブラシ

子犬のうちからブラシに慣れさせてあげましょう。毛をすくときは、人間が使うものと同じようなクシが市販されていますので、それを使用してください。スリッカーは、毛をすいた後に、毛先を整える程度に使ってください。

スリッカーを皮膚に当てて毛の根元からすくような感覚でざっざっとやると、先が結構するどいので、皮膚が炎症を起こしてしまいます。あるいは、人間が体を拭く感覚で、濡れタオルで体を拭いてあげるのもいいでしょう。この場合、割と強くごしごしやってかまいません。もともと外で暮らしていた動物ですので、神経質になる必要はないでしょう。

おもちゃ

子犬のころには、歯が抜け替わる関係で、歯がむずがゆいので、常におもちゃはある状態にしてください。犬によって好むおもちゃが違いますので、いろいろ試してみてください。以外なものを好む子もいるので、見ていておもしろいですよ。

トイレシート

子犬からトイレトレーニングを根気よくしつけていく必要があります。トイレシートでできるようになると、室内・室外共にトイレをできるようになるので、悪天候時で散歩ができない日でも犬のストレスになりません。

犬用のベッド

犬は柔らかい場所を寝床にする習性があります。夏と冬で素材が異なるもので分けてあげるといいでしょう。

首輪・リード

散歩開始する日に初めて首輪をしてリードを引こうとしても殆ど固まってしまい動きません。
散歩開始日の1週間位前から首輪をしてみますが最初はむずむずして気持ち悪いので嫌がりますが、次第に慣れてくるので、無視してつけっぱなしにしておいてください。それが慣れてきたらリードを付けて自由に散歩出来るようになれば、外での散歩デビューです。

迎えるときの準備物

子犬を迎える前に、用意しておかなければいけないのが愛犬のハウスとなる場所です。
まず、柴犬に限らず犬の特性として
・穴倉のような狭く薄暗い静かな場所を寝床として好む
・床は柔らかな寝床を好む
ことがあげられます。そのため、ハウスにも犬が落ち着ける空間を作ってあげる必要があります。
ハウスにはいくつか種類があり、主に「ケージ」・「サークル」・「クレート(またはバリケンネルとも呼ばれます)」があります。

ケージの特徴

天井まで柵で覆われているタイプのものを「ケージ」と言います。天井まで柵があるため脱走の心配がなく、布で覆ってしまえば犬にとっても安心できる空間を作れます。持ち運びには不便です。

サークルの特徴

四方だけが柵で覆われているタイプのものを「サークル」と言います。広さを自由に変えやすいのが特徴ですが、天井がないので脱走や落下物の危険を伴います。

クレートの特徴

出入口以外はプラスチックで全面が覆われているのを「クレート」と言います。また、持ち運びにも大変便利で車や新幹線などの移動にもクレートを使えます。犬の行動範囲が狭いのがデメリットです。
上記の三つのハウスにはそれぞれメリットデメリットがありますが、愛犬と飼い主双方を考えたときに一番のおすすめは「クレート」です。
ケージでも機能としてはいいのですが、先ほど挙げた通りクレートはとても持ち運びがし易いのが特徴で、災害時の避難所ではクレートでの生活が必要となり、飛行機ではクレートでしか対応しておりません。そのようなことも踏まえ、日ごろからクレートを愛犬のハウスとして使うことで習慣付けさせることをお勧めしております。
そして、サークルはクレートやケージを組み合わせることでトイレトレーニングにうまく活用しましょう。

※注意点

愛犬のハウスは必ずうす暗く静かな、人があまり通らない所に配置しましょう。
犬は音に敏感なため、人通りが多かったり、明るい場所では安心して眠ることができません。子犬の仕事は、たくさん遊び、たくさん寝ることです。安心して過ごさせる場所を作ってあげましょう。


ハウスのサイズですが、子犬期と成犬期で分けてあげるのをお勧めしております。
ちなみに柴犬は成犬になると、
オスの体高:39.5cm 体重9~11kg
メスの体高:36.5cm 体重7~9kg
です。オスはメスよりも一回り大きく、性別によってもハウスのサイズは変わります。
※犬には個体差があります。そのため、愛犬それぞれに合ったケージやクレートが必要ですので、これからご紹介するケージやクレートは目安としてお考え下さい。

おすすめのケージ

子犬時

ムキャット トムクレイト2000 幅45cm、奥行63.5cm、高さ51cm

成犬時

オスの場合:トムキャット トムクレイト4000 幅58.5cm、奥行95.5cm、高さ65cm
メスの場合:トムキャット トムクレイト3000 幅50cm、奥行80.5cm、高さ56cm

おすすめのケージ

おすすめのクレート

子犬期

Petmate バリケンネル100 W41 x D53 x H38cm

成犬時

Petmate バリケンネル200 W52 × D71 × H53.5cm

おすすめのクレート

柴犬ブリーダーの選定基準

  1. 日本犬標準(スタンダード)に関して、ドッグショー、展覧会への参加、各支部で実施される勉強会などに常に参加し、犬質の向上を目的としてブリーダーをしている。
  2. 展覧会に出ていないブリーダーの場合、台雌、交配犬の選択、飼育方法、運動管理の方法まで、全て1.に属するブリーダーから逐一指導を受けている事。
  3. 繁殖屋、パピーミルのブリーダーではない。
  4. ブリーダーのみで生計を立てていない。
  5. 豆柴を作出するようなブリーダーのことは全否定しているブリーダーである。
  6. 30日未満の子犬には価格を付けないブリーダーである。
  7. 健康状態、ミスカラー、かみ合わせ、ヘルニアの有無、日本犬標準と比較しての欠点などを正確に報告出来る事。
  8. 複数犬種を扱っているブリーダーの場合は、柴犬でのドッグショー、展覧会で顕著な成績を残している事。(日保本部賞、もしくは全国展入賞レベル)
  9. 遺伝的疾患に配慮した交配をしていること。
  10. 飼育犬全てに対して適切な運動、エサ、犬舎の清掃などを実施し、健康に留意していること。
  11. 反社会活動は行っていない。

ブリーダーだけでは食べていけない

ブリーダーだけでは食べていけない

良心的なブリーダーは、犬の繁殖だけでメシを食べていない。食べれないのである。

なぜか?

まず、彼らがその犬を繁殖するのは、その柴犬に心から惚れこんでいるからである。売れ筋の犬を何種も繁殖する、ということはなく、一犬種を繁殖している。そしてその犬質の向上すべく努力している。

彼らは日本犬標準(スタンダード)により近づける為優秀な遺伝子を残す努力をしており、遺伝的疾患に関しては、常に勉強し発症をできるだけ減らすよう交配を考えている。

素質ある子犬を選りすぐり、トレーニングして、展覧会やドッグショーに出し…良質のエサ代、グルーミング代、かなりの金がかかる。適切に管理する為、自宅を増改築したり、柴犬専用の小屋を建てたりしている場合もある。

ブリーダーだけで生活しているしている場合は、販売目的で犬を繁殖している可能性が高い。

繁殖業者またはパピーミルとも言う。

利益追及が目的である為、優秀な遺伝子を残すという考えはない。(お金がかかりすぎるから)繁殖犬の運動、エサ、犬舎の掃除など出来るだけコストが掛からないようにする。。血統書は発行されるが、ペットショップで血統書があるから、パピーミルの犬でないかどうかは、素人では判断できない。

良質な毛並みを保つため、母親犬に十分な栄養を与えるためには、質の良いある程度以上の価格のドックフードを与える必要がある。

格安のドックフードを与えているようでは、ブリーダーの品位が疑われる。

良いブリーダーは、繁殖用の台雌、種雄には莫大なお金をかけている。

台雌の欠点を補うべく、種雄を選別することが大切である。
本来ブリーダーとは、その犬種のスタンダードを目指しブリーディングしておりますので、自分の所に、優れた種雄がいない場合は、その母親(台雌)に合った種雄を求めて近郊のブリーダー様の所に行き台雌に合う種雄で交配してもらいます。

合う種雄がいない場合は何100キロも離れているのに、車で交配しに行ったり、飛行機を使って交配しておこないますので交配だけで10万円を超えてしまうこともざらです。また、優れた種雄を手に入れるため、数10万から数100万もかけて購入する方もいらっしゃいます。

一方、繁殖業者(パピーミル)など販売目的で繁殖している方は、毎回そんな事はしません。赤字になってしまうからです。

日本犬標準(スタンダード)とはかけ離れているような柴犬でも平気で繁殖に使います。
また、血統はいいが、欠点があまりにも多く出すぎて格安で譲られたような子も繁殖に使用します。

良いブリーダーは、より良質な子孫を作ろうとしています。

良いブリーダーは、各地域で行われる展覧会、ドッグショーに自ら出展し、日本犬標準、柴犬のスタンダード沿った理想の柴犬を作ろうと追い求めて、より良質な子孫を作ろうとしています。

春季と秋季に各都道府県で開催される展覧会などに、毎週のように参加し、競い合ってます。
当然、その費用が結構掛かります。
販売目的のみで繁殖しているブリーダーはそのような場所には参加しません。

良質なブリーダーは豆柴を作出することは絶対にない。

これは、マスコミ、テレビ、雑誌等で興味本位に取り上げた結果、真実を知らない一般の愛犬家が本当に存在する犬種のごとき探し求めているからです。

当然、人気がありますから、高く販売出来る。

このことから販売目的のブリーダーはこぞって豆柴を作りたがります。

展覧会に出て、スタンダードとは何か学んでおらず、本来繁殖犬には絶対使わないような欠点の多い柴犬でも小さいからと言うだけで使ってしまう。また乱交配を繰り返し行うところも多く、病気がち、死産等も一般の柴犬に比べて多い。

良質なブリーダーは規格外(小ぶり)の雌を繁殖用に使うことは決してない。小ぶりであることをメリットであるかの如く説明し、通常よりも高い金額を提示していたとしたら、スタンダートを追っているとは間違っても言えず、それは商売目的で繁殖している繁殖業者パピーミルと変わりなし。
また、儲かるので複数の人気犬種を扱っている場合も多い。

良質なブリーダーでも稀に体高不足になる可能性のある子犬が生まれますが、まともなブリーダーであれば欠点があるとして通常の子犬よりも価格は安いはずですので、そのブリーダーの作出した通常の柴犬の価格と比較して高いか安いかを確認するとまともなブリーダーかそうではないか判別出来ると思います。

良いブリーダーは、生後30日に満たない子犬の価格は表示しません。

価格が出せるはずがないからです。

何故なら、歩き出すまで、視力に問題はないか、股関節の異常はないか分かりません。

一般外貎、耳、目、口吻、頭 顎、前肢、後肢胸部、背腰部、尾、被毛などを評価して価格は決定します。

まだ目も開いていないのに価格が提示されているとしたら、それは健康上の問題に関してノーチェックで価格提示しているとしか思えず健康かどうかは全く関係なくただ早く売れれば良いという考えのブリーダーですので選択肢から外した方が良いでしょう。

柴犬専門ブリーダーとは

一体どういう人の事を言うか、お話しさせて頂きます。

本来、柴犬が大好きで、日本犬標準にこだわり、、できるだけ標準に近い柴犬を作ろうと日々努力し、より優れた犬を作出しているブリーダーの犬を展覧会、ドッグショーなどで実際に見て研究を重ねている人たちのことを言います。

犬種の標準というのは、種の保存という意味からとても重要な事であり、その標準にそった形で繁殖している作出家の事を良いブリーダーと言います。

いっぽう、日本犬標準など全く意識せず営利だけで繁殖しているブリーダーが圧倒的に多いのも事実です。

真の意味で柴犬専門ブリーダー見分け方としては、柴犬単犬種のみを展覧会目的で作出している方

複数犬種扱っている場合は、柴犬の展覧会、ドッグショーで顕著な成績を収めていること(日保本部賞、全国展入賞など)

複数犬種扱っていて、展覧会、ドッグショーにも参加すらしたことない部類のブリーダーは専門とはいっても、繁殖屋、パピーミルと変わりなし 

真の意味で柴犬専門ブリーダー見分け方としては、柴犬単犬種のみを展覧会目的で作出している方

柴犬単犬種のみの扱いでも、標準に近い犬を作ろうという考えは全くなく、標準からはからかけ離れた両親で繁殖しているブリーダーも余りにも多いので注意が必要である。

一般の方は、携帯やパソコンのように数年で買い換えるものであれば十分検討して買う飼う人も多いのですが、犬を飼うというのは、15年以上のサイクルになってしまうので、どうしても情報不足で、たまたま見にいったペットショップで可愛ったから、という理由で購入してしまう人が現実あまりにも多いのです。

実は、現在のうちいる子はそのような形で迎えました。結果両膝蓋骨脱臼の先天性の疾患を持っていることを後から知り、その時初めてパピーミルの存在を知りました。

もちろん、この子に何の罪はなく深く愛し可愛がっているのですが、このような疾患が出る可能性のある交配を何ら悪いとも思わず繰り返す繁殖屋(パピーミル)が蔓延るのだけは許せません。

今後、家族に迎えようと考えている子犬がどのような環境で生まれ育ったのか、確認せずに買ってしまうということは、パピーミル(繁殖屋)を儲けさせてしまい、今後もそのような問題のある子犬が作られていく事に、知らず知らず加担してしまう事になる事をご理解下さい。

パピーミル、繁殖屋には廃業して頂き、真摯に犬質の向上の為に努力している作出家のみが潤うような世の中になって欲しいと切に願っております。

失敗しない柴犬の子犬の選び方

柴犬の子犬を家族として迎い入れたとすると15年前後はお付き合いする事になりますので、この期間、楽しい関係を維持するには、まず本質的に優れた良い子犬を選び育てる事が大切です。
その参考になればと思い、記載させて頂きます。

良い子犬の条件

血統の良い子犬を選ぶ

血統の良い子犬を選ぶ

「カラスの子には鷹はいない」とか「瓜のつるにはなすびはならない」とか親子の血筋の大切さを教えた諺があるとおり、血統の良い子犬である事が第一条件です。

柴犬の世界では、「トンビが鷹を生む」ような事は皆無です。

血統は、日本犬保存会やJKCが発行する血統書から判断します。

遺伝の法則としては、子犬に最も影響を及ぼすのは両親ですから当然重視する必要があります。

次いで、2代、3代の順に祖先はどんな犬であったかを検討していく必要があります。

この事から、血統を重視し、雌(雄)の欠点を補うような種雄(台雌)との交配をしているブリーダーから迎えたいものである。

うちは、ペット用に子犬を作っているから血統など関係ないよ、というブリーダーがいたとしたら、最初から良い犬を作ることを放棄しているようなものである。

「良い柴犬ブリーダーの見分け方」はこちら

健康で性格の良い子犬を選ぶ

性格面

まだ、よちよち歩きしかできないくらい小さい子犬は別ですが、何頭か子犬がいたら、人が手を出すと喜んで来るような子犬が気性がいい。

怯えて後ずさりしたり、目をそらしたり、白目をむいてしまう場合は、怖がりです。

怖がりな子を迎えてしまった場合は、出来るだけ早い時期から人が触ったりスキンシップをして慣れさせてあげるといいでしょう。

身体面

肉球
肉球

まずは肉球の色。つやつやと真黒な肉球は、その犬の色素が濃い証拠である。

触ってみて、肉球に弾力があるのは、足の握りがしっかりしている証拠である。

頭と耳
頭と耳

頭の形が全体的にきれいな丸みを帯び、小さく厚みのある耳がしっかり前向きで付いていること。

正面から見て耳が横に開きすぎてない事が重要である。

子犬のころの額段(ストップ)はやや深めなのが望ましい。

耳が立たない柴犬は存在しません。成犬になっても耳が立たない柴犬がいたとしたらその子は他の犬種の血が混じっていると考えられます。
犬の良し悪しは、耳の立つ時期が早いか遅いかではなく、耳の向き、形、大きさで決まってきます。

毛の生え方
毛の生え方

見た目に加え、子犬の毛を逆立てて毛がすぐに跳ね返ってくるようなものが毛の密度が高いとされている。元来の犬の質はもちろんのこと。

管理者のこまめな手入れが重要になってくる。逆に毛がペタンと寝てしまっている場合は毛の密度が少なく、毛を起こすだけの力も弱いということである。

立ち姿
立ち姿

見ると全体的に均衡が取れ、肩、前腕、胸部がしっかりしている。写真のように踵はかたく握り込まれ、子犬であっても力強い立ち込みをするのが理想。

背骨はまっすぐで力強く、充実して緊密な骨格であることも美しい立ち姿のポイントである。

皮膚
皮膚

背中の毛をかき分けてみた時に、地肌が白い子犬は皮膚が健康な証拠。

この地肌がピンク色している場合はアルルギーの可能性もある。アレルギーは母犬に出てなくても系統犬に遺伝していることもあるので注意が必要である。

肛門
肛門

子犬の健康を見る上で、肛門のチェックすることも重要である。

肛門が汚れている場合は、下痢を引き起こす何らかの体調不良を抱えていることにもなる。

なお、母乳の影響が残っている場合は、ウンチは柔らかい。

眼

眼は丸過ぎず、やや三角形で子犬ながらも適度に切れ上がり、濃い褐色のものがよしとされている。

また眼の間も広すぎず狭すぎず、写真のようなバランスだと力強い眼の表現ができる。

頭の丸み、耳の付き方などと密接な関係にあるのが柴犬の眼である。

持った感覚
持った感覚

体の大小に関係なく、持ち上げた時見た目より重く、体がしっかり詰まっていて固い感じの子犬が健康な証拠である。

触り慣れてない子犬は別だが、持った瞬間に耳をビクビクさせたりせず、どっしりと構えている子犬のほうが気性はしっかりしている。

子犬の体重が軽く、小さいことをメリットであるかのごとく強調しているような場合は健康面での不安が募るので注意が必要である。
内蔵がしっかり出来ていない場合は下痢しやすい体質の可能性もあり、肛門周囲に下痢で汚れた痕跡が無いかのチャックは欠かせない。また毛がペタッと寝ている場合もあるが毛を起こすだけの力がないと言うことの証明でもあるので出来れば選択されないことをお勧めする。

あごの周囲
あごの周囲

子犬の頃は顎周りに黒い毛が多く生えていても、所々毛が白く抜けている部分がある場合は、半年位であごの周りの黒毛はきれいに抜けてくる。

あごの周りが真黒の場合は、時間は多少かかりますが、よく見て下に赤毛がる場合は、のちに赤、何もない場合は、白く抜けていきます。

歯、歯ぐき、唇の色
歯、歯ぐき、唇の色

永久歯になれば上下合わせて42本になる。ただ、子犬の内は切葉、犬歯、は臼歯しかないが、切歯は上下6本ずつある事を確かめておく。

また歯ぐきの色はきれいなピンク色で健康であること。

舌の色も濃いことが望ましいとされている。

母犬
母犬

一見やせ細ってかわいそうに見えるかもしれませんが、母犬がやせているということは、それだけ母乳がたっぷりと出て子犬が健康に育っている証拠である。

雄にするか雌を選ぶか?

雄と雌では、体格も違います。
雄と雌では、体格も違います。

また運動量も違い、雌2,3頭と雄1頭が同じくらいの運動量です。

十分な運動管理が出来る飼い主様であれば、雄犬でも良いでしょうが、難しいようでしたら、犬がストレスを感じてしまいますので、くれぐれもたまたま気に入った子が雄だった、雌だったという発想ではなく、事前にご家族で雄にするか雌にするか決めた上で子犬探しをすることをお勧めします。

赤毛、黒毛、白毛、胡麻どの色の子を選択するか?

全体の8割が赤毛が占めます。黒毛は1割、白毛も1割、胡麻毛は殆ど生まれません。

赤毛同士で交配していくと数世代すると色素が退化していきますので、黒毛の柴犬との交配を行い、色素の退化を補っております。

黒毛になりそこねた子が白毛として生まれます。

柴犬の子犬の毛がそのまま成犬まで続くと考えている一般の人が多いですが、成犬の毛は全く違います。

赤毛の場合、年をとるにつれ色素は退化していきますので、子犬の時から成犬のような綺麗な赤毛の場合、2,3歳位から白毛が目立つようになります。

(写真左 生後50日位、右生後2才位)

(写真左 生後50日位、右生後2才位)

展覧会では、色素が薄いのは良しとされていないので、玄人は子犬の頃、色素の濃い仔犬を選択する傾向があります。(鼻黒など)

(写真左から 生後49日、生後4か月、生後1歳9か月)

(写真左から 生後49日、生後4か月、生後1歳9か月)

黒毛の場合、最近黒柴ブームで、標準からかけ離れているにもかかわらず種雄に使用したり、台雌にする繁殖者が横行しております。

両親共に黒毛の場合、どちらの綿毛とも白毛がしっかり生えていることが重要です。

赤毛の柴と同じように、最初から成犬みたいに綺麗な柄をしている黒柴の子も系統により希におりますが、子犬時は比較的柄は目立たない子の方を玄人は選択します。

子犬の時
成犬の時

代々出産した黒毛の子がどう毛色が変化しているかよく知っているブリーダーの仔犬を選択しましょう。

白毛の場合、最近は、ソフトバンクのCMの影響で人気ありますが、展覧会では白毛は認められていないので、展覧会目的で作出しているブリーダー様はできるだけ白毛の子犬は生まれないように交配する柴犬に注意を払っております。

元々色素が退化して生まれてきた子ですので、鼻黒の子犬は稀少です。

また、子犬時に赤毛が目立つ事、あまり目立たない子がおりますが、どちらの子も年2回の換毛期に赤毛が目立つ時期、目立たない時期を繰り返し、年齢と共に徐々に白くなっていきます。

胡麻毛の場合は、赤毛、黒毛、白毛がほどよく混じった状態の色です。

殆ど生まれないので、なかなか探すのは困難でしょう。