飼育環境について

餌を食べない時の工夫

餌を食べない時の工夫

子犬を迎えられたお客様に、どうしてもえさを食べない、という相談を受けることが間々あります。

体の具合が悪くて食べないのならともかく、普段の状態で食べないからといって、ドッグフード以外の食べ物をあげるのは逆効果で、ますますドッグフードを食べなくなってしまいます。

例えば、飼い主さんが食べているものを、犬というのは例外なく欲しがります。

そこで我慢してドッグフードのみをあげていれば何も問題はないのですが、ちょっとぐらいいいだろう、と一つあげ、二つあげていくうちに、だんだんとドッグフードを食べなくなってしまいます。

毎日同じものをたべていてかわいそうだ、と思うのは人間の思い込みです。いつの間にか人間と変わらない食事をしていた、ということになると、犬にとっても人間にとっても好ましいことではありません。結局、食べるようになるまで決められたドッグフードしかあげないことです。

しかし、どうしても食べないときには、頭では2、3日ぐらい何も食べなくても平気だと分かっていても、やはりみていてかわいそうになります。

そういう、どうしても食べないときは、フードを人肌ぐらい温めてみてください。嗅覚で食べる動物で、暖めると匂いを強く感じるようになります。

電子レンジでもいいし、フライパンで炒ったり、ドライヤーで温めてもいいと思います。ただし、熱くしすぎるのは禁物です。あくまで人肌程度。熱いと犬舌で食べられませんからね。

それでもまだ食べないというなら、ほかのものをあげる前に、白いご飯かじゃがいもを茹でたものを10%程度混ぜてみてください。ドッグフード以外のものをあげると言っても、そこまでにとどめてください。

柴犬の犬舎(屋内編)

柴犬の犬舎:屋外編

大好きな愛犬とは常に一緒にいたいもので、最近では9割以上のご家庭で室内飼いを選択しています。
犬にとっても室内で飼うことは、メリットが多く、寿命も長い統計があります。
しかし、室内で飼う場合には家庭のルールをわからせなければならず、しっかりとしたしつけや環境作りが必要です。

犬を室内でフリーにさせる場合にとても大事になってくるのが、主従関係です。
犬の特徴として、家族の中で順位を付けます。仮に、犬より下だと思われてしまうと、いう事を聞かないばかりか、嚙まれてしまう事例もよくあります。
愛犬を迎え入れた初めはハウストレーニングからしっかりしつけ、犬に主従関係をわかってもらうことがとても重要です。
問題行動がなくなってからフリーの時間を増やしてあげましょう。
犬の性格にもよりますが、自分のテリトリーがないとストレスを貯めてしまう場合もあります。
また、ケージやクレートに常日頃から慣れておくと、災害時や愛犬を預ける場合にも犬にとってストレスを感じることが少なくなるので、フリーで飼う場合でもハウスなどの環境は作っておいてあげましょう。

室内で飼う上での環境作りや心得

1.誤飲を防ぐ

愛犬が届く範囲に誤飲しそうな小物を置かないようにしましょう。犬が立ち上がった場合も想定して、環境作りをしてください。

2.人間の食事を与えない

うっかり欲しそうな愛犬を見て、お菓子などを与えてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、犬にとって人間の食べ物は毒と同じで、糖分や塩分がとても高いので与えないでください。
また、チョコレートや玉ねぎなどは犬にとっては生死に関わるほどの危険なもののため、注意が必要です。

3.危険なものには対策が必要

電気コードやコンセントなど犬が興味本位でかじってしまうと、大けがを負ってしまいます。そういったものをかじらないように柵やカバーなどを設置するなど対策が必要です。

4.夏には冷房を

犬はとても暑さに弱い動物です。真夏に家を空ける際には冷房を効かせて、熱中症にならないようにしてあげましょう。

5.滑らない床に

室内の床材が滑りやすいと、愛犬の関節や腰を痛めてしまい、悪化してしまうと手術が必要になってしまいます。
そうならないように、フローリングの場合は滑り止めのワックスをかけるか、コルクマットなどを敷いてあげましょう。また、階段にもそういった工夫が必要です。

愛犬と共に室内で過ごす場合は、しっかりと人間のルールをしつけつつ、危険から愛犬を守ってあげましょう。

柴犬の犬舎(屋外編)

柴犬の犬舎:屋外編

柴犬を外、言い換えれば庭で飼う場合の犬舎(犬小屋)について述べたいと思います。

柴犬を飼育する際には、鎖でつないでおく飼い方もありますが、やはり首輪を外して犬がリラックスできるような状態で飼う事ができればそのように飼いたいものです。

犬舎(犬小屋)は、犬が1日のうち大半を過ごす場所で、同時に犬だけの空間が用意されている唯一の場所でもあります。
飼い主さんの住環境や、庭の広さなどにも犬舎の設置条件は左右されるでしょうが、許せる範囲内でできるだけ良い条件を満たしてあげたいものです。

では、具体的な設置場所などはどうすればよいでしょうか。

1.騒音のない、静かな場所

犬は音にとても敏感で人間よりも4倍優れていると言われています。
そのため、騒音のない、できるだけ静かな場所に設置してあげることが大切です。騒音が気になるような場所ですと、犬にもストレスになります。

2.家族の近くに設置する

愛犬を家族の一員として飼う以上、犬舎は出来るだけ家族と近い場所に設置して、常に様子を伺えるようにした方が、犬は安心します。
犬はもともと集団行動を習性としてきた動物です。犬に寂しい思いをさせないよう工夫してあげてください。

3.風通しのよい、直射日光の当たらない場所

犬は寒さに強く、暑さに弱いです。
夏は風通しのよい陰のある場所に設置し、冬は日当たりがよく、北風や西風を防ぎ、湿気のない場所を好みます。ということは、南東向きの日当たりのよい場所に設置するのがよい、ということになります。
夏は直射日光をさえぎるために木を植えてあげたり、日陰になるトタン屋根をつけてあげるどしてあげると良いでしょう。

4.直接地面の上に建てない

泥や土の上に直接犬舎を建ててしまうと、ノミやダニが侵入してきてしまいます。
水はけも大事で、カビが発生してしまうと犬にも移ってしまい、皮膚病の原因にもなります。地面から10~15cm離して犬舎を建てましょう。

5.ケージを使うのもおすすめ

大工さんに頼んで本格的な犬舎を作ることも良いですが、最近ではゲージに入れて外で飼うことも多くなってきました。
季節ごとに移動させることが容易ですし、手軽に設置でき、なおかつ費用の面でも安価ですので、おすすめです。

外飼いする場合は室内で飼うより、犬の状態をより細かに確認する必要があります。
ノミやダニなどのせいで、気付かないうちに皮膚病にかかってしまってる場合がありますので、愛犬が安心して過ごせる環境を作ってあげましょう。

柴犬の食事

柴犬の食事

柴犬を含む日本犬は、昔から粗食によく耐える、と言われてきました。しかし、それは食料が不足していた時代の、柴犬の宣伝文句で、柴犬も健康を維持していくためには、十分な食べ物を与えなければならないことは言うまでもありません。

犬は元来、肉食動物でしたが、人間と暮らすうちに、人間の食べ物にも慣らされてきたので、肉食動物というよりは、むしろ雑食動物に近いと言えます。

日常の食事で必要な栄養素は主にたんぱく質、脂肪、糖質、ミネラル、ビタミンなどです。

犬の食事の与え方は主に手作り、ドッグフードの場合とありますが、ドッグフードについてはあまり書くべきことはないので、手作りのえさを与える場合について書きたいと思います。

一般に、柴犬の成犬に適した食事となると、脂肪の少ない牛肉、馬肉、豚肉およびそれらの臓物、レバー、鶏頭、牛乳、卵、魚肉、および小魚類などと野菜、米または麦飯、麺類、パンなどです。
動物性たんぱく質に加えて、植物性たんぱく質の大豆などを加えてやると、動物性たんぱく質にないアミノ酸を補うことができて理想的です。
また、犬体の保全のためにはミネラル、すなわちカルシウム、カリウム、塩分などが必要です。

作り方は、肉または魚と野菜を別に炊き、味噌で薄味をつけます。
犬が接種する塩分の量は人間の3分の1~5分の1ですから、したがって人間の飲む味噌汁を水かお湯で3倍~5倍に薄めたものが、犬にとってはちょうどよいことになります。これにご飯を入れ、おじや風にしたものを犬に与えます。柴犬の成犬は、動物性脂肪の取りすぎは好ましくありませんので、脂肪の多い肉、魚などは前もって金網の上で焼き、油を燃やして取り除くか、または一度水炊きし、油を捨てた上で与えます。

ドッグフードにしても、幼犬用と成犬用がありますが、この違いは主に脂肪分です。
子犬は脂肪分をたくさん接種する必要があるので、このようになっています。これを成犬にあげるとなると、脂肪分過剰摂取ですので、肥満の原因になったりします。

また、犬にも人と同様に食べ物のアレルギーがあります。その中でも多いのが鶏肉アレルギーです。
アレルギーの症状として、体を痒がったり、皮膚が赤くなる、排泄物が下痢などの症状が出た場合はアレルギーかもしれないので、ドッグフードを変えてみた方がいいでしょう。

おすすめドッグフード

ドッグフードと言っても今では多くのメーカーが販売しており、高いモノから安いモノまで多くあります。
そこで、コスパや主成分の観点からお勧めするのが、下記のものです。
もちろん、お勧めするドッグフードにも犬の相性がありますので、合わない場合もございます。高いモノが愛犬に合っているとは限りませんので、食いつきや便の調子を観察し、愛犬に合ったドッグフードを与えてあげましょう。
また、愛犬の月齢に合わせてドッグフードを変えてあげるのも大事です。

トイレトレーニング

初めに必ず教える必要があるのが「トイレトレーニング」です

このしつけが上手くいっていないと、飼い主と子犬双方に大きなストレスを与えてしまいますので、根気強く行う必要があります。 また、室外だけでトイレを覚えてしまうと、悪天候時など散歩に連れ出せない場合トイレができなくなってしまいます。そのため、室内でも室外でもトイレをできるよう訓練で覚えさせるのがおすすめです。

心構え

犬と人間とでは習性や特性が全く違うことをまずは理解してください。そして、理解することでしつけやトレーニングをスムーズに行えます。

トイレの場所は勝手には覚えない
犬は猫とは違い、教えないと覚えることはありません。また、トイレシートがトイレしていい場所とも理解ができません。
綺麗好きで寝床を汚さない
犬は本来綺麗好きな動物です。そのため、普段生活する場所ではトイレをしません。そこで、トイレと寝床を離れた場所に置く必要があるのです。
覚えるまでは根気よく諦めずに教え込む
愛犬がトイレを覚えるまではなぜここでしてはいけないのか理解ができません。そもそも、犬にとっては寝床以外はトイレをしていい場所と考えてしまっています。一度同じ場所でトイレをしてしまうようになると、そこが愛犬にとってのトイレ場所となってしまう恐れがあります。そこで、子犬の間はケージやサークルを使い行動制限をしてあげ、トイレのしつけをする必要があります。
落ち着ける場所をトイレにしたがる
犬は人と同様に、トイレの時は無防備の為安全な落ち着けるところをトイレに選びます。できるだけ静かな落ち着いた環境をトイレにしてあげましょう。

トイレトレーニングの手順

ここではケージとサークルを組み合わせたトイレトレーニングをご説明します。

寝床用のケージ(左上写真)とトイレ専用のサークル設置例(右上写真)

柴犬の習性として

昔は柴犬は野山を駆け回り、穴倉を寝床にしてました。寝床周辺に排泄すると外敵からその排泄物の匂いで存在を嗅ぎつけられてしまうので、寝床では排泄しませんでした。
この習性は残っており、トイレ部分と寝床が繋がっているタイプのケージではトイレのしつけが上手く行かないのは上記の理由からです。

では、どうしたらいいのでしょうか?

寝床用のケージとトイレは完全に分離して出来るだけ離れた場所に設置しましょう。
柴犬は寝床のスペースからより離れた場所で、また広いスペースで排泄する事を望んでますので下記のようなトイレのみを設置した場合は、囲われてないので、リビング内何処でも排泄していいよ、と教えてあげているようなものですので、トイレが失敗するのも無理ない事です。

トイレトレーニングの手順は下記のとおりです。

1.様子を見る

愛犬を観察していくうちにトイレのタイミングがだんだんと分かっていきます。よく言われるのは

  • 寝起きやご飯のあと
  • 床を嗅ぎ始める
  • くるくる回り始める
  • 走り回っている最中

こうした愛犬のトイレの合図を見逃さずに、理解しておくのがトイレトレーニング卒業の第一歩です。

2.トイレに移動させる

愛犬がトイレをする合図が出たら、すぐにトイレに移動させてあげます。そのまま、トイレをするまで待ちます。 トイレが成功したら、うんと褒めてあげてください。そして、トイレから出してあげて自由な空間で遊んであげてください。ご褒美におやつをあげるのも効果的ですが、子犬のうちは消化器官が未発達のためあげすぎには注意が必要です。※月齢にもよりますが、犬は人間が構っている間は遊んでしまいます。30分や1時間と時間を決め、ハウスに戻し、子犬のお昼寝タイムを作ってあげてください。 排泄しなかった場合は、またハウスに戻してあげて、様子をみて合図が来たらトイレへ移動させるの繰り返しです。
また、失敗したときの為に、左上写真のような4面囲いのあるサークル内全てのスペースで排泄しても良いようにします。

ポイント:
・寝床スペースよりもトイレ用サークルの方を大きくする。(寝床より出来るだけ離れた広いスペースで排泄したいと言う習性がある為)
・4面囲いのあるサークルにする。(囲いが無ければより広いリビングの方が気持ちが良いので、動ける範囲すべて何処で排泄してもいいよ、と教えてあげているようなものですから、トイレのしつけに苦労します

ケージに木製スノコ設置した例

生後46日位~90日未満位の子犬で飼い主様が長時間外出する場合に、トムクレイト内で排泄しても手足が汚れにくいようにクレイト用網スノコ引っかけタイプを併用される事をお勧めします。 生後4カ月目以降でケージ内で全く排泄しなくなりましたら、クレイト用スノコは取り外し、人間用のお風呂のスノコなどをホームセンターでクレイト内にフィットするようにカットしてもらい設置する事をお勧めします。

トイレへ自分から行けるような環境作り

ある程度トイレを覚えたら、今までは抱っこして連れて行ってたのを、愛犬自らトイレへ行けるような環境を作ってあげましょう。サークルを大きめに作り、その中に寝床となるケージやクレートを置いてあげます。必ずトイレとハウスを離してあげましょう。
このようにトイレトレーニングが上手くいき始めたら、フリーな空間にトイレを設置してあげ、遊んでる最中にも自分でトイレに行くようになります。

注意点

犬はトイレの場所を肉球や臭いで覚える。
そのため、トイレシートは同じものをなるべく使い、初めのうちは愛犬の排泄物のにおいをシートに付けておくのも効果的です。
また、肉球の感覚が似ているカーペットなどは犬にとってはトイレと同じです。完全にトイレを覚えるまではカーペットには上がらせないようにしてあげましょう。
怒らない。
ついトイレが失敗してしまうと、怒ってしまう飼い主さんも多いかと思います。しかし、犬にとっては排泄自体に怒られてしまったと考えてしまったり、怒られていることに理解ができずに、飼い主さんが構ってくれていると考えてしまいます。 もし、トイレが失敗してしまった場合は、犬に構わず淡々と掃除をして、臭いも残らないようにしてあげましょう。
トイレを狭くしない。
トイレを理解してきても、シートが小さいなどで失敗してしまうこともあります。そのため、なるべく大きめのシートやシートを2枚敷いてあげておきましょう。
外での排泄
室内だけでしかトイレをしなくなってしまう犬も少なからずいます。それは愛犬にとって外でトイレをしていいと理解できていないためです。
そのため、散歩中にトイレをしなかった場合、するまで根気強く待ちます。トイレができてから、褒めてあげて室内へと戻りましょう。

おわりに

トイレトレーニングは、飼い主さんと愛犬の初めの絆を作るうえでも重要なトレーニングです。あきらめず、愛犬を思う気持ちで乗り切っていきましょう。