知っておきたい犬の事

犬の特徴

犬の特徴

犬の特徴といっても、漠然としているので、ここではどういう動物かを大まかに見ていきたいと思います。犬は基本的に暑さが苦手です。

人間の場合でしたら、発汗によって体温調節をしますが、犬の場合は、脇の下と指の間にごく少量の汗とも言えない様な分泌があるだけで、しかもぬれるほどの量ではありません。

その代わり、犬は暑くなると口を大きく開け、舌を長く出して粗い呼吸をし、口からボトボトと水分を出していきます。以上のように、犬が暑さに弱いのは、体温調節ができないことが原因のひとつとされています。
ですので、長い時間真夏の直射日光にさらすのは危険です。

夏場ですと、水が腐りやすいので、こまめに替えてあげてください。食べ物にしても、腐食しやすいので、注意してください。

犬は人間と一緒に暮らすようになってからなんでも食べるようになりましたが、もともとは肉食動物です。ですので、動物性の食べ物であれば、少し腐臭のするものを与えてもお腹を壊すことはありませんが、やはり腐臭のする食べ物は避けたほうが無難でしょう。

おおらかで人(犬)見知りしない子に育てるためには?

おおらかで人(犬)見知りしない子に育てるためには?

柴犬の気質から言えば、警戒心が強く、主人にしかなつかない、という印象ですが、最近の柴に限っていえば、ずいぶん人懐っこくなったのではないかと思います。

そもそも、なぜ犬が吠えまくったり、噛み付いたり、人やものに対して臆病な怯えた子になるのかと言えば、親から引き離すのが早すぎた場合もありますが、大抵の場合、生後数ヶ月の間に他の犬や人に接触する機会に乏しかったり、散歩することが少なく、外の環境に慣らされていなかったりするせいです。

あまり外に出さずに大事にしすぎる(神経質になる)のは、対人・対犬恐怖症になる元です。

上述のように、柴犬は元来あまり他人になつかない犬種ですが、子犬のころからいろんな人に触ってもらったり、外の環境に慣らすことで、犬種特有の警戒心を弱めることができます。

最近はそういう風に育てられた子が多いせいか、とてもフレンドリーな柴犬が増えたような気がします(笑)。また、犬によっては人にはなつくけども、犬とは仲良くしない、尻尾を振らない、など、そこは柴犬、プライドの高い子もいるようです。

まさに、愛犬の性格は、もちろん生まれ付いてのものありますが、ひとえに飼い主さんの育て方にかかっている、といっていいでしょう。

犬にとって死とはどういったものなのでしょうか?

犬にとって死とはどういったものなのでしょうか?

犬は自分が死ぬときに、もうすぐ死ぬんだということがあまり分かっていないようです。

犬は一眠りして、目が覚めたらまたいつものように飼い主さんと楽しく遊べると思っている節があります。

もう飼い主さんと二度と遊べなくなる、なんて考えていないのかもしれません。それほど、犬の生死観はあいまいなものだと思います。

逆に、飼い主さんに先立たれ、犬が生きていた場合は、初めてリーダーであり仲間でもある飼い主さんの死に直面し、そのときは相当なショックを受けます。本当に死んだという認識があるのかどうか分かりませんが、もう二度と会えなくなる、というのはどうも分かるみたいです。

その証拠に、飼い主さんがいなくなった犬というのは、元気がなくなり、急速に老け込んでいきます。だから、自分が死ぬときよりも、飼い主さんが死ぬときの方が、より死というものを認識しやすいと思います。

犬は人間と感情をともにする生き物ですから、最後は悲しい顔をして分かれるよりも、笑って見送ってあげたいものです。

犬にとって一番嬉しいことは

犬にとって一番嬉しいことは

やはり、飼い主さんの幸せでしょう。
飼い主さんが嬉しければ、それが犬にとって関係のないことであっても、犬も嬉しくなります。

例えば、簡単な話ですが、お金を拾って飼い主さんが嬉しそうにしてるなら、犬が何か得したり、おいしいものが食べられるとか言うわけではないのに、犬も嬉しいのです。

逆に飼い主さんが悲しかったり、不幸な目にあったときに、おいしいご飯をもらっても、普段ほど喜ばないかもしれません。場合によってはまったく食べないかもしれません。こういう点、犬って本当に敏感です。要するに、犬は飼い主さんと気持ちを共有しているのです。

なぜ、犬はこのように人間と感情をともにするのでしょう?犬ははるか昔から人間のパートナーとして生きてきました。そうやって、人間と生きていくのに都合のいい能力を身につけたのです。そうやって、人間に合わせていくことが、犬の進化の過程で生きていくのに都合が良かったのでしょう。

以上のように、犬の嬉しさ、悲しさも人間である飼い主さん次第、ということになります。わんちゃんのためにも、明るく生きていくのが良いでしょう。

犬に体罰はいい?悪い?

犬に体罰はいい?悪い?

犬が教えられて知っていることをやらなかったときや、飼い主さんに反抗的な態度を取ったときなどは打っても構わないと思います。

よく、体罰を加えると人間の手を怖がる、という話を聞きますが、そんなことはありません。犬のお母さんでも、子犬を叱るときは噛み付きます。

その一方で、可愛がるときも同じ口で優しく舐めてあげます。

それと同じように、人間の手も叱るためだけのものではなく、なでてもらうものでもあるのなら、人間の手を怖がることはありません。

具体的な体罰の方法は、鼻の頭をでこピンで打ったり、横っ面を平手ではたいたり、あるいは突き飛ばしたりするのも良いでしょう。ただ、気をつけることは、悪さをしている最中でなければ、意味がないということです。

時間が経過してから叱っても、犬はなんで怒られたのか分かりません。いたずらや悪さをしている現場を見つけたら、必ずその場で叱ってください。現行犯でなければ意味がありません。

また、飼い主さんへのあてつけでおしっこをしたりする場合があります。例えば、もうトイレトレーニングはきちんとできているのに、自分の要求が通らなかったときに、飼い主さんの大事にしているものにおしっこをかけたりする。これは明らかに飼い主さんに対する反抗ですので、現場を見かけたらすかさず体(どこでもよい)を叩いたり、突き飛ばしたりする。

犬がやられたことに反応するぐらいでなければ、体罰の意味がありませんし、こちらの怒りが伝わりません。そうすれば、次第に体罰は必要なくなります。何かいたずらをしたときに、犬も学習して、ぶたれるかもしれない、と察していたずらをしなくなります。ぶたれた痛みよりも、いつも優しい飼い主さんにぶたれたという精神的ショックが反省を促すのです。

人間の子供でも、時には体罰が必要なときがあると思います。ただ憎くて体罰を加えるのとはまったく別物だということをご理解ください。あくまでこちらの意思を明確に伝える手段として有効だと思います。

主従関係

主従関係

犬が飼い主さんの言うことを聞かないというのは、飼い主さんが日によって意見が違ったり、はっきりとした意思を持たないときです。例えば、飼い主さんが機嫌の良いときでも、悪いことをしたらきちんと叱るべきです。これは人間の子供でも対処法は同じだと思います。

逆に、機嫌の悪いときに、普段怒らないようなことで激しく怒ったりすると、犬は混乱し、だんだん飼い主さんの心から離れていきます。

リーダーである飼い主さんが情緒不安定で頼りにならない場合、犬は自分を頼りに生きていくしかありません。そのため、自己主張の強い子になったり、言うことを聞かない子になったりします。

しかし、その一方で、犬は飼い主さんが少々格好悪いところを見せたとしても、そう簡単に軽蔑したりはしません。

例えば、飼い主さんが散歩中に、会社の上司と遭遇したとします。そこで、飼い主さんが上司にあからさまにペコペコしていたとします。そういうときに、犬はペコペコしているという理由から飼い主さんを軽蔑したりする、ということは絶対ありません。

この場合では、その上司の人を尊重するような態度を取ります。おそらく、赤の他人が触ると怒る犬でも、その上司の人が触ることに関しては寛容でしょう。

しかし、いくら上司の人が飼い主さんより立場が上だからといって、その上司の人について行く訳ではありません。通常、動物の世界では現在のリーダーより強いリーダーが現れると、そっちのリーダーについて行きます。しかし、このケースではそうはしないんですね。

自分のリーダーである飼い主さんより立場が上の人が現れたら一応その人のことは尊重するけれども、だからといって、その人についていったりしません。自分のリーダーはあくまで飼い主さんなのです。それほど、飼い主さんに対する愛情が強いのでしょう。

他の動物との共存

他の動物との共存

犬と他の動物が一緒に暮らす場合、適する動物と適さない動物があります。一般的に、猫、フェレット、鶏、馬、牛、豚などの家畜と呼ばれているものは大丈夫です。

特に子犬のころから同じ空間で暮らしていた場合はうまく共存できるようです。お互いが死ぬほどのケガを負わせることはないようですが、相性もあって、犬が他を怖がったり、あるいは逆もあります。

こればかりは犬の性格にもより、攻撃的な子だとか極端に臆病な性格の場合は気をつける必要があります。
また、適さない動物といえば、野生の動物です。これらはそもそも飼い主と一緒に暮らすことが困難になると思いますので、やはり犬にとっても共存が難しいでしょう。

犬にとっての散歩とは

尻尾で分かる犬の気持ち

犬にとって大好きな飼い主さんとともに行動する散歩の時間は、1日のうちで最も楽しい時間です。

散歩は世界で一番頼りになる飼い主さんと自分の縄張りを歩くいわば飼い主さんとの共同作業ですから、犬にとってこれほど嬉しいことはありません。

通常人間が言う外をぶらぶら歩く「散歩」とはまったく意味合いが違ってきます。

ですので、飼い主さんと歩く散歩と、飼い主でもない人に連れて行かれる散歩とでは雲泥の差があります。後者の方では、単に筋肉や関節の運動になっているだけの場合があります。犬は飼い主さんにリードを握ってもらいたいのです。

また、広い庭で放し飼いにしているので、散歩には行かなくてもいいだろう、と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、それは間違いです。上記の理由からもそうですが、庭で放し飼いにしているということは、単に自分の領域だけで過ごすことになります。そうなるとあまり外に出ていないせいか神経質で臆病な子に育ってしまいます。

それよりも、散歩によって、外の世界を見せてあげましょう。いろいろな刺激を受けて、社会性を身につける機会として、とても大切です。そうすることによって、好奇心が刺激され、生き生きとしてくることでしょう。

特に子犬の頃に外の環境に慣れさせると、大人になっても少々のことでおびえたり物怖じしたりしなくなります。それだけでなく、庭で放し飼いにしていても、大した運動にはなりません。隅っこの方で寝ていることが多く、自分から運動することがないからです。ですので、散歩に出て、意識的に歩かせる必要があります。

柴犬は比較的運動が好きな犬種ですので、できれば1日2回連れて行ってあげましょう。犬によって個体差があり、運動量も違うのですが、散歩から帰ってきてへばっているのは、散歩の時間が長いのかもしれません。逆に元気がありあまってはしゃいでいるようでしたら、もっと時間をふやしてあげてもいいでしょう。

また、散歩は健康維持にも役立ちます。外の刺激と散歩による適度な運動で、老化の進行を緩やかにすることができます。逆に、散歩をしないことによって犬はストレスをためてしまいます。それが、無駄吠えや噛みつきという行為に現れ、夜もなかなか寝付けなくなる原因にもなります。

以上のように、犬の散歩には様々な意味があります。外の世界を見る良い機会であり、そのため犬として人間社会で社会性を見につけるための貴重な経験の場ということができるでしょう。

犬の社会化

犬の社会化とは?

犬が人間社会に順応することを犬の社会化と言います。 犬は人間同様に生涯を通じて社会化を養っていきますが、特に吸収しやすいのが生後3~14週と言われており、この期間を社会化期と呼びます。 特に柴犬などの日本犬は洋犬種に比べて身体的・肉体的にも発達が圧倒的に早く、社会化の時期も過ぎるのが早いです。そのため、柴犬を迎い入れてからはすぐにでも社会化を養わせていく必要があります。

愛犬の社会化を養わせる

犬を引き取れるには生後56日以降と決められているので、ブリーダー等は引渡すまでに親犬や兄弟犬と交流させることで初めの犬同士のコミュニケーションを学ばせています。
愛犬を迎い入れてからは、人との触れ合いや人間社会の様々なモノや音を体験させることが重要です。生後3か月までずっと部屋や家に閉じ込めていると、成犬になってから散歩嫌いや人嫌いになりやすくなります。ワクチン接種を早めに済ませ、子犬の散歩デビューを3か月までに済ませておくことで、愛犬の社会化を養わせることができます。 また、ワクチンが遅れてしまって散歩デビューが遅れてしまい、社会化期までに散歩ができない場合は、子犬を抱っこして散歩してあげることでも十分に社会化は身につきます。社会化期に様々な体験をさせることは、家族の一員になる犬にとってそれほどまでに重要なのです。ただし、注意が必要で、ワクチンが終わるまでは、他の動物との接触は避け、土や草むらを歩かせることだけは避けてください。

ワクチンの時期と社会化期は同時期ですが、工夫することで犬の社会性を養わせることができますので、積極的に体験や触れ合わせていきましょう。

ワクチン2回目接種までの社会化

1.家の様々なモノや音に慣れさせる
音の出る洗濯機や掃除機、車など日常で使うものや今後愛犬に対しても使っていくであろうブラシや爪切り、ドライヤーなどに慣れさせましょう。
小さいうちから慣れさせることで、成犬時のトラブル防止にもつながります。
2.いろんな人に触ってもらう
社会化期には家族以外の人にも積極的に触れ合わせてください。そうすることで、散歩中人に向かって吠えたりすることもなく、トラブルが減ります。ただし、幼い時は疲れてしまいやすいので、愛犬の様子を確認しながら慣れさせましょう。
3.外の世界を体験させる
ワクチンが終わるまでは子犬の免疫力が弱いので、獣医とも相談が必要ですが、幼いうちから外を見ることはとても大切です。2回目の接種が終わるまでは抱っこやペットカートなどでの散歩で車や電車の音、人混みなど経験させることでスムーズにお散歩デビューができます。
4.お散歩デビュー後には他の犬とたくさん触れ合わせよう
ドッグランやパピー用のクラス、近所の公園などで他の犬と積極的に触れ合わせてあげて下さい。
じゃれ合ったりする中で、犬同士の挨拶であったり、何をしたら怒られるのか先輩犬から教わったりします。犬だけの社会も経験させることも重要です。
社会化期に犬社会を経験できないと犬との遊び方がわからず、他の犬を怖がってしまう傾向にありますので、積極的に交流の場に出向いてください。

犬の社会化ができていないと起こる問題行動

他の犬に対する問題行動
社会化ができていないと他の犬に対して、威嚇であったり、吠えるや噛むなどの問題行動を起こします。これは嫌いではなく、恐怖がゆえに起こる問題行動です。社会化期に他の犬と積極的に触れ合わせていかないと、この恐怖心は消えることはなく、成犬になってから直ることはほとんどありません。
家族以外に対する問題行動
他の犬同様に人に対しても、社会化ができていないと恐怖心のあまり、噛むなどの問題行動を起こします。犬の噛みつき事故の件数で圧倒的に多いのが柴犬と言われているほどです。柴犬の社会化期の早さを知らない方が多いのが原因の一つで、幼いうちに不特定多数の人に可愛がってもらうことがとても重要です。
犬が持つ恐怖心は消えることはありませんし、犬にもストレスが溜まりますので社会化はとても必要なのです。

番外編

番犬に育てるから人に合わせる必要はないという方も、犬には吠えるたびにストレスが溜まっているという事を理解して育ててください。また、ショードッグに育てたい方は、人への社会化はする必要がありますが、犬と遊ばせることは必要ありません。というのも、展覧会で他の犬に興奮してしまうため、犬との触れ合いをなるべく少なくしている方も多くいます。しかし、これらは通常とは異なるという事を理解して、どのような方向性で育てていきたいかを予め考え、愛犬の社会化を養ってください。

おわりに

これまで犬の社会期の重要性について語っていきましたが、この時期は犬の一生を左右する大事な時期です。社会化ができていないと、他の犬や人に対しての問題行動を起こしてしまい、外に連れていけなくなってしまい、お互いに不幸な生活を送ることになってしまいます。 飼い主として愛犬をどう成長させていくのかが問われる時期でもありますので、責任をもって愛犬の社会性を養っていきましょう。